撃剣體躁法

基礎訓練体系

撃剣體躁法は、会代表の天然理心流研究で得られた要素を中心に、神道扶桑流や「新案撃剣体操法」の伝書研究から得られた訓練要素に日本柔術や中国武術などの稽古法を取り入れた体系的なトレーニングプログラムです。その目的は、経験の有無にかかわらず、実践者が竹刀による自由な打ち合い(撃剣)へと円滑に進むための系統立てられた道筋を提供することにあります。

この体系は、以下の段階を進んでいきます。

初段(Shoden): 身体操作の習得と、当倶楽部で必要とされる基本動作の養成。

弐段(Chūden): 応じ技、鍔迫り合い(近接攻防)、および簡易的な投げ技の導入。

参段(Okuden): 仕掛け技の練磨、および撃剣における実戦的な流れと攻防への深い理解。

※肆段(Yondan)以降はより深い理解。天然理心流研究要素への展開を検討中。

昇級・昇段は、技術の正確性、自由稽古における応用能力、および適切な振る舞いに基づいて判断されます。その目的は、段位そのものを得ることではなく、有効かつ機能的な技術を地道に磨き上げることです。

歴史的に、撃剣の用具が標準化されるにつれ、その形式は次第に現代の剣道に近いものへと変化していきました。しかし、私たちの狙いは、形から派生した動きがより直接的に反映され、各実践者の個性が存分に表現されていた初期の段階に近い形で、撃剣を実践することにあります。

対象者

撃剣體躁法は、武道未経験の方に向けて撃剣の基礎を習得していただく内容です。
武道、他伝統武術などを練習、修得されている方でも学んでいただくことは可能です。

撃剣體躁法は「流派」ではありません。
撃剣體躁法の目的は、古典的な動作原理に根ざしつつ、自由な攻防の中で効果的に機能する能力を養うための、明確かつ現実的な剣術へのアプローチを提供することにあります。

初心者の方へ:撃剣に円滑に参加できるよう、段階的な上達の道筋を提示します。
伝統流派の実践者の方へ:撃剣體躁法は基本的にはご自身のスタイル、流派をお持ちでない方の為の教授内容となっています。既にお持ちの技術と違った内容をお伝えすることがありますので、撃剣體躁法を受講いただく際はそこを了承いただく必要があります。

海外の実践者への指導

東京撃剣俱楽部では、日本国外の実践者に向けての撃剣體躁法の提供も行っています。

各段階の指導は、1~2日間の集中セミナーを通じて行われ、参加者は必要な概念、形、稽古法、および技術原理を学びます。セミナー終了後は、倶楽部との定期的な連絡を維持しながら、その内容を1年間じっくりと自習・稽古する必要があります。学習教材が提供されるほか、継続的なオンライン指導や分析を通じて技術的な進捗状況が確認されます。

1年間の修練期間の終わりに、技術の正確性、自由稽古における応用能力、および適切な振る舞いを確認するための実技試験が行われます。この試験に合格して初めて、次の段階へと進むことができます。

参段を修了した上で指導員資格試験を受けて頂ければ、東京撃剣倶楽部の枠組みにおいて十分な技術的能力と理解を示したことを意味し、指導員としての認定、および希望する場合には自国で自身のクラブを運営する権利を得ることにつながります。(ただし、段位の認定や他の指導員の認定を行う権限は付与されません。)

このプロセスは厳格なものです。あらゆる段階において、技術の質、現実性、そして責任ある行動が不可欠となります。